■補講 jQuery Mobileを使ってみよう 本書の10章ではスマートフォン向けにサンプルを作成しました。10章では主にタッチセンサー、加速度センサーについて解説しました。本書はHTML5の入門書ですが、スマートフォンにおいて欠かせないものがUIライブラリです。UIはユーザーインターフェースの事です。 スマートフォン、つまりiPhone/Android(あとはBlackBerryやWindows Phone)では、標準で用意されているUIがあります。ところが、スマートフォン上で動作するブラウザではOSが用意しているUIを利用することができません。このため、HTML5を使ってWebアプリまたはネイティブアプリを作成する場合は、OSに合わせた(似せた)UIを用意しなければいけません。(もちろんクライアントから、そんな要求がなければスルー)ネイティブアプリをHTML5で作成できるモバイルフレームワークであるPhoneGapやTitanium、JSWaffleやNimbleKitなどは一部OSのUIをサポートしています。 --------------------------------- 【表】HTML+CSS+JavaScriptでネイティブアプリを構築できるモバイルフレームワーク --------------------------------- ●Titanium http://www.appcelerator.com/ ●PhoneGap http://www.phonegap.com/ ●NimbleKit (iPhone専用) http://www.nimblekit.com/ ●JSWaffle (Android専用) http://d.aoikujira.com/jsWaffle/wiki/ --------------------------------- しかし、ネイティブアプリ以外、つまりWebアプリを作成する場合はUIの作成はなかなか面倒です。スムーズにアニメーションさせるなどビジュアル面も重視されることもあります。 そんな時に便利なのがUIフレームワークです。UIフレームワークは多数出ており以下のようなものがあります。 --------------------------------- 【表】UIフレームワーク --------------------------------- ●jQuery Mobile http://jquerymobile.com/ ●Sencha Touch http://extjs.co.jp/products/touch/ ●jQTouch http://jqtouch.com/ ●jQuery iPhone UI http://iphone.hohli.com/ ●iWebKit http://iwebkit.net/ ●iUI http://code.google.com/p/iui/ --------------------------------- それぞれサポートしているUI機能が異なるので、使いたいUIが用意されているかは最初に確認しておいてください。また、多機能のUIの場合は処理速度が遅いことがあります。 ここでは、多分本命と思われるjQuery Mobileについて説明します。ここでは正式版である1.0を使っていますが、もしかしたらバージョンアップにより変更されるところが出て来るかもしれません。 また、jQuery Mobileで検索すれば、使い方などを説明したサイトや連載記事などがでてきますので、それらを参考にするのもよいでしょう。 ------------------------------------------------------------------------------------------------ ■jQuery Mobileをダウンロードする まず、以下のページにアクセスしてjQueryをダウンロードします。jQuery Mobile 1.0の場合は、jQuery 1.6.4を使用します。すでに新しいバージョンがありますが、1.6.4を利用するようにしてください。 http://docs.jquery.com/Downloading_jQuery jQueryの場合はCDNで直接ネットワークからダウンロードすることもできます。ダウンロードできるホストは以下のページを参照してください。 http://docs.jquery.com/Downloading_jQuery#CDN_Hosted_jQuery なお、以後のサンプルではjQueryライブラリのファイル名を「jquery.js」にリネーム(名前を変更)して使用しています。 次にjQuery Mobile 1.0をダウンロードします。 http://jquerymobile.com/download/ jquery.mobile-1.0.zipファイルを解凍すると以下のファイル/フォルダが作成されます。この中で使用するのは★印をつけたものです。 -------------------------------- 【表】展開されるファイルとフォルダ -------------------------------- demoフォルダ imagesフォルダ★ jquery.mobile-1.0.css jquery.mobile-1.0.js jquery.mobile-1.0.min.css★ jquery.mobile-1.0.min.js★ jquery.mobile.structure-1.0.css jquery.mobile.structure-1.0.min.css -------------------------------- なお、以後に解説するサンプルでは、それぞれのファイルを以下のようにリネーム(名前を変更)して使用しています。 jquery.mobile-1.0.min.css → jquery.mobile.css jquery.mobile-1.0.min.js → jquery.mobile.js cssフォルダ内にimagesフォルダとjquery.mobile.cssファイルを、jsフォルダにjquery.mobile.jsファイルを入れておきます。 ------------------------------------------------------------------------------------------------ ■1ページ表示してみる それではjQuery Mobileを使って1ページだけ表示してみましょう。都合のよい事にjQuery Mobileのページには、ページ表示のパターンの説明があります。1ページの場合は以下のページに解説があります。(英語です) http://jquerymobile.com/demos/1.0/docs/pages/page-anatomy.html 上記ページを参考にしてjQuery Mobileに対応したページを作成してみましょう。まず、HTML5で作成する(マークアップする)ことが前提になっています。というのもjQuery MobileではHTML5のカスタムデータ属性を使っているためです。(カスタムデータ属性については本書の105ページを参照してください) jQueryではdata-roleというカスタムデータ属性が使用されています。このdata-role属性にはページの、どの部分なのかを示す文字列を指定します。 ------------------------------------------------- 【表】data-roleに指定する文字列 ------------------------------------------------- page ページを示す。複数ある場合は必要な数だけ記述する。 header ページヘッダー。画面の上部の部分。 content ページの本文 footer ページフッター。画面の下部の部分。 ------------------------------------------------- jQuery Mobileの基本構造としては以下のようになります。
レトロゲームとは1995年以前の古いゲームの事。
MZ, FM, PCなど御三家のパソコン上で動いていたゲームは、今となっては貴重品。
あと、アーケードゲーム(ゲームセンターのゲーム)も
2011 © K.F.
MZとはSHARPが発売していたパソコン。CPUはZ80
2011 © K.F.
FMとは富士通が発売していたパソコン。CPUは6809
2011 © K.F.
PCとはNECが発売していたパソコン。CPUはZ80互換品
2011 © K.F.